NY株式リアルタイムチャート
NY株式は、今、非常に重要なチャートと言えます。為替市場の変動要因には、指標や各国の力を示すファンダメンタル、また、金利差なども要因の一つとなります。
ただ、現在のように、世界的な金融危機の中では、各国ともファンダメンタルは弱く、世界的な利下げで、金利差も縮小傾向、また、最近は、米雇用統計といった非常に重要な指標にも為替相場は反応しなくなってきています。そんな中、唯一反応する要因が、NY株式市場、アメリカの株式相場の情報ですね。
NY株式が非常に重要な要因となるのは、世界的な金融危機がアメリカ発の要因だからです。つまり、アメリカの景気を左右する、ニューヨークの株式相場が下げ止まらないことには、この金融危機は終わらない、そういう意味で、NY株式市場をリアルタイムに見ることは非常に重要となっています。
リアルタイムにチェックするために、取引時間帯を覚えておきましょう。いわゆる冬時間は、NY株式の寄り付きは、日本時間の23時半から、終りが朝6時。
夏時間は、22時半から朝5時までとなります。正規の時間帯以外でも、NY株式は、先物でも動きます。とくに欧州時間には、先物の動きに、為替が動くケースが多くなっています。先物のチェックも必要ですね。
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NY株式が下がると円高になる理由:円キャリートレード
ニュースや報道番組では、現在の円高の理由を、欧米の金融市場の信頼性がなくなって、相対的に日本の信用が増して、円が買われている!といった説明がされているケースが多いようですが、それは間違いです。円高、つまり、円が買われている理由は、円キャリートレードの縮小という要因が非常に強いですね。
日本は、世界的一ともいえる低金利でここ10年以上も景気を支えてきました。そういったことから、豪ドル、ポンドなどを代表とする高金利通貨を買って、低金利の日本円を売る円キャリートレードが、有効な投資手法として、注目を集めてきました。
この流れが加速した原因は、世界的な株高であまった資金を有効に投資する必要性が生じたからです。右肩あがりの株価上昇の流れでは、株式で稼いだ利益で、円を売って、外貨を買うのは、とても有効な手段。そういったことから、ヘッジファンドなどの投機筋だけでなく、FXを通じて、個人投資家にもこの手法は広まってきました。
しかし、現在のような金融危機で、株が大きく下げると、こんどは円キャリートレードを戻して、現金化する必要が生じます。つまり、株の下落→円キャリートレードの巻き返しという流れで、この円高が生じているのがもっとも正しいわけです。
ここまでの大きな株の下落で、円キャリートレードはかなりの量、解消されたという意見もあるようですが、ここ数年のトレンドだっただけに、株が下がると、円を買うという流れは、もはや習慣となってきています。ある程度の年がたてば、日本が強いから円を買うという正しい流れになるとは思いますが、NY株式市場がある程度の底を打たない限りは、この流れは消えそうにありません。そういうわけで、NY株式が下がれば、円高になる、この流れは、当面のトレンドとなってしまっているのです。
NY株式の構成銘柄、最高値、最安値
最後に、NY株式の構成銘柄を把握しておきましょう。NY株式相場は、ほかにも、「ダウ平均株価」「ダウ工業株30種平均(ダウ平均)」、「ニューヨーク株価平均」とも呼ばれます。
構成する銘柄は、アメリカの主要30種の平均よりに算出されて、定期的に、構成銘柄は変更されます。最近では、AIGグループの破綻で、銘柄の入れ替えも行われました。2008年11月現在の銘柄は、アルコア、アメリカンエキスプレス、ボーイング、バンクオブアメリカ、シティグループ、キャタピラー、シェブロン、デュポン、ウォルトディズニーカンパニー、ゼネラルエレクトリック、ゼネラルモーターズ、ホームデポ、ヒューレットパッカード、アイビーエム、インテル、ジョンドンエンドジョンソン、JPモルガンチェース、クラフトフーズ、コカコーラ、マクドナルド、スリーエム、メルク、マイクロソフト、ファイザー、プロクターアンドギャンブル(P&G)、エーティーアンドティー、ユナイテッドテクノロジーズ、ベライゾンコミュニケーションズ、ウォルマートストアーズ、エクソンモービルとなっています。
覚えておきたいのが記録値ですね。史上最高値は、2007/10/9の14,164.53ドル。つい1年前の話ですね。史上最安値は、100年以上前の1896/8/8の28.48ドル。
史上最大の上昇幅を記録したのが、2008/10/13の936.42ドル(+11.08%)、つい最近の話。
史上最大の下落幅も、同じく今年で、2008/9/30の-777.68ドル(-6.98%)となります。
この記録をみるだけでも、今回の金融危機のすさまじさがわかりますね。
ちなみに1987/10/19のブラックマンデーの時の下げ幅は、-507.99ドル、今年の下げ幅より少なく感じますが、このときは、-22.61%の下落率となりました。2割も株価が下がるというのは、異常ですね。